「満願」
米澤 穂信
6つの話からなる短編小説
忘れっぽい自分への読書メモです
夜警
警察学校を出て最初の配属先が緑1交番だった川藤浩志
川藤浩志は拳銃を射つのが好きで警官になったようなもの
自分のミス(暴発)を隠すために発砲することを思いつき事件に紛れて実行
上手くいくはずが、刺されて殉職
死人宿
死にたい人たちのあいだで、楽に綺麗に死ねると評判の温泉宿
火山ガスが溜まりやすい窪地があり、そこを目指してやって来る
柘榴(ざくろ)
美しい容姿をもった母親と在学中に婚約した男(成海)
成海は、ほとんど家に帰ってこない
美しい母親から産まれた2人の娘(夕子・月子)も母親の美しさを引き継いでいる
両親は離婚する事になる
子供はどちらについていくか
母親の親権は確実だったのに、長女(夕子)が成海の側に居たいために月子と示し会わせて母親をおとしめる行為をする
だんだん美しくなってくる月子に対して成海を独り占め出来なくなる不安があった夕子は月子の背中に傷を負わせる
万灯(まんどう)
バングラデシュに眠る天然ガスを日本に運ぶ為に現地の民族と交渉
交渉の為に現地民を殺すとは・・・
その後、たまたま一緒に殺人を犯した人を殺してしまうとは・・・
たまたま一緒に殺人を犯した人がコレラに感染していた
その後、自分もコレラに感染
関守
桂谷峠の事故を都市伝説に仕立てる事に決めドライブインへ行き、おばあさんから色々話を聞く
桂谷峠の同じカーブで起きた事故
4台の車が転落し5人が死んでいる
実は、ドライブインのおばあさんが全て関わっていた
取材しに行った人は話を聞き終える頃には眠らされ、多分6人目の被害者に