「すみれ荘 ファミリア」
凪良 ゆう
「すみれ荘 ファミリア」
凪良 ゆう
「わたしの美しい庭」
凪良 ゆう
両親を事故で亡くし、母の元カレの統理に引き取られた小学生の百音と統理は2人暮らし。朝になると同じマンションに住むゲイの路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。 百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。 三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。 地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。 悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――
同じマンションに住むアラフォー桃子と、亡くなった桃子の元カレの弟、鬱を患う基。
桃子、路有、基、が主人公の話がある連作短編小説
それぞれが背負っている人生は重い
きちんと手入れされたマンションの屋上にある美しい庭
そこが縁切り神社である事は置いといて、訪れてみたいと思う場所だった
「恋に焦がれたブルー」
宇山 佳佑
靴職人を目指す高校生の歩橙(あゆと)は、同じ学年の青緒(あお)に恋心を寄せている。彼女はいつもボロボロのローファーを履き、友達も作らず、ひとりぼっちで笑顔を見せたことすらない。
歩橙はそんな青緒に手作りの靴をプレゼントしようと思い立つ。
「僕が作ります。あなたが胸を張って笑顔で歩きたくなる靴を」
不器用に、真っ直ぐに、恋する気持ちを靴に込めようとする歩橙。そのひたむきな想いに触れて、青緒も次第に彼に惹かれてゆく。
しかし二人を試練が襲う。彼を愛おしいと思う気持ちが、青緒の身体に耐えがたい痛みを与える不思議な病を発症してしまったのだ。歩橙の言葉が、愛情が、してあげることのすべてが、青緒の身体を焦がすように傷つけてゆく……。
「わたしはただ、好きな人を素直に好きって思いたいだけなのに。
ただありふれた普通の恋がしたいだけなのに……」
「君の教室が永遠の眠りにつくまで」
鵺野 莉紗 ぬえの りさ
三十年以上、正体不明の灰色の雲に覆われている不思子町。
この町に暮らす小学六年生の遠野葵は、無二の親友であり、またそれ以上の存在とも感じている同級生の落合紫子と、幼い日々を幸せに暮らしていた。
しかし、研究者である父の醜聞が突然暴かれたことをきっかけに、紫子は狭い町中からバッシングを受けるようになり、学校では激しいいじめに遭ってしまう。やがて、彼女は転校して葵の前から姿を消してしまった。
同じ頃、不思子町では住人が相次いで失踪する不可解な事件が起きる―。
紫子と入れ替わるようにやってきた新しいクラス担任の狭間百合は、不安を抱える生徒たちを慰撫するように振る舞う。ただ、葵だけがどこか違和感を抱いていた…。
そして、ある日の道徳の時間、百合はクラス全員にこう告げる。「このクラスで生きていてはいけない人間がいます」・・・・・
いじめ・動物虐待・・・
友達・裏切り・嫉妬・恨み・・・
現実世界・夢の中・・・
石川先生と葵の母・・・
石川先生の恨み
友達への特別な感情