「わたしの美しい庭」
凪良 ゆう
両親を事故で亡くし、母の元カレの統理に引き取られた小学生の百音と統理は2人暮らし。朝になると同じマンションに住むゲイの路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。 百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。 三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。 地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。 悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――
同じマンションに住むアラフォー桃子と、亡くなった桃子の元カレの弟、鬱を患う基。
桃子、路有、基、が主人公の話がある連作短編小説
それぞれが背負っている人生は重い
きちんと手入れされたマンションの屋上にある美しい庭
そこが縁切り神社である事は置いといて、訪れてみたいと思う場所だった